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育成・少年期の指導 技術を片寄らず複合的にトレーニングしていくことの重要性

  • hamasoccerjyuku
  • 2014年9月25日
  • 読了時間: 4分

育成年代・少年サッカーの指導であまり片寄りがない指導が望ましいのではないかと思います。 パスサッカー?ドリブル・リフティング?足元の技術?など色々なスタイルを打ち出しての指導がありますが、どれもサッカーには大切なことだと思います。大切なことはゴールに向かうこと、ゴールをさせないことなどサッカーを理解させながら、正しい技術と判断を身に付けていくことではと思います。 以前、名古屋グランパスでネルシーニョ監督(現柏レイソル監督)と仕事をさせてもらった時に、「ブラジルの上手い子どもは最初はボールを持つと、ゴールに向かいながら相手を抜くためにドリブルをする、持ちすぎることも多い。しかし、だんだん成長する過程で相手のレベルも上がり、ドリブルだけでは通用しなくなり、取られることが多くなるとパスを覚え周りを使うことを覚えていく。」と言っていました。 以前スロヴェニアで育成年代の指導にあたっていましたが、この国は旧ユーゴスラヴィアでありテクニックがある選手を輩出することで有名でした。サッカーを始めたばかりのような子供も、ドリブルでもパスでもゴールに向かう姿勢が印象的でした。日本に帰国した時に日本の子どもは上手いけど、ゴールに向かわないことに違いを感じました。 かなり昔の話ですが、あるJリーグのジュニアチームでパスをつなぐことに重きを置いて指導していたチームがありました。美しいパスワークで大人のようなサッカーで、この年代では有名なチームでした。しかし、成長する過程の中で後から入った町クラブの選手に抜かされていったり、思ったような伸びが見られずジュニアチームからプロになる選手があまり出ない時期がありました。 このチームのジュニアからジュニアユースに上がるセレクションの中で、最初はジュニアチーム所属の子ども方が教えられていること多くサッカーの知識も豊富なため、パスワークも上手く、スピーディーなため上手く見えますが、だんだん慣れていくと町クラブで育った技術のある子どもたちは順応し、最終の選考では下部組織で育った選手は、ボールを持ってもパスを探すことしか出来ず困るような現象が生まれました。 フランスはフィジカル重視の時代がありましたが、旧ユーゴのテクニック教育を取り入れたり、育成センターを作り育成プログラムを見直ました。以前フランスサッカー協会のテクニカルダイレクターを務めていたジェラルウリエ氏は「相手のプレスを受けた時に困る選手ではいけない、相手を打ち負かすようなテクニックを身に付けなくてはいけない。だから我々はクーバーメソッドと提携しテクニックを教育をしていく」と語っていました。 しかし、ドリブルや足元の技術に偏重していくと**「自分とボールの関係」**だけでサッカーをしていく傾向があるように思えます。かって東欧のブラジルと言われた旧ユーゴスラヴィアでは、一時期テクニックに偏重した指導に問題があったことで、国外に出た選手が上手く活躍できないことがありました。 パスばかり探すようでもダメです、サッカーに関係ないテクニックばかりでも問題です、ボールを持つことだけでゴールに向かえない技術でもダメです。 ドリブルだけ、パスだけ、足元に技術だけにならないようにそれぞれをバランス良く、それらをうまく組み合わせて、 複合的にトレーニングしていくことが必要です。 ヨーロッパでは30年ほど前から、ストリートサッカーで学んでいた技術をトレーニンで身に付けさせれるように、様々なトレーニングの研究が日々されています。 HAMAサッカー塾でも行っている、少年期から「判断をしながら技術を複合的に組み合わせながら習得する」モダンなトレーニングが主流です。 ゲームの中で判断していけるような状況を作り出してトレーニングしていくことで、それぞれの技術が輪切りにならずにゲームの中でうまく使えるようになっていきます。 テクニックを生かしていくためには、自分とボールとの関係ではなく、よりゴールを奪うことを意識し、味方と共通意識を持ち、人とサッカーが出来るようになっていくことが大切です。

 
 
 

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